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2013年7月29日月曜日

石巻のまちづくり

昨日、石巻においてIT技術者を育てようとしている合宿に参加させて頂きました。

面白いこと言うなあと感じたのは、主催者のメールにあった「ITはスライム」。
まさにそうで、単独でも成立するし、コンテンツ産業でも売っていける、そして地場一次産業とも連携できるのがITの強みです。

いろいろ案内して頂きながらお話をし、昨今の業界のスピード感、そしてここで育った技術者の先、そのストーリーと夢を語って頂きました。

お話していく中、マッチングという話が出たわけです。
情報量やその労力軽減からいっても、ITを利用すべきところはさまざまなところにあります(その一番は議会だと思います、議場にコンピューターを持込可にして出来る人の書類を電子化するだけでも公費削減になります)。
















ITから見ると、石巻の産業は内向きという印象が強いようで、やはりその発信力をどこかに活かしたいという思いを強く感じました。今後はそういうマッチングもしたいというお話でしたので、デジモノ大好き人間として応援させて頂きます!

IT分野はどのまちづくりにおいても注目はされているが持て余してるのが現状だと聞いています。いちからまちづくりしている石巻だからこそ、取り入れるところは取り入けば、将来類を見ない都市ができるのかなと思います。

特に東京へ行くと感じるのですが、とにかく若者のネットへの距離が近い。
今は被災地に来る、というイメージですが、これから石巻に住みたい、そう思わせるようなしかけを行政と議論していければと思っております。
また、休日のところ、石巻市市役所企画部の方もお見えになっておられました、それだけ注目度が高いということです!


北海道視察三日目

三日目は千歳市。
防災センターそなえーるの視察です。

なにしろ石巻市は最大の被災地ですので、今後浮上するであろう防災センター関連で、何か参考になればいいなあという思いでした。

なかなか新しい施設。
中で施設長からお話を受けましたが、消防の現場出身ということで、かなり現場よりのお話が聞けました。施設概要よりは実体験からくる防災について説明があり、勉強になります。

施設そのものは、もともとは千歳市を横断するC道路、自衛隊が戦車輸送で使う道路で、こちらの振動軽減という意味合いもかねて立地しており、目の前を戦車が普通に通るそうです。三方を自衛隊基地にかこまれた街で、ゆえに有事対応についてもある程度意識して動かしているそうですが、まだまだ足りないという思いを感じました。
特に、個人的にも興味がある自主防災組織ですが、上が喪失した場合、下がまったく動けないという事態になりやすく、そういった部分はまだまだ解決策がないのが現状だそうです。

この二日後に、林英臣政経塾で、青森は弘前市議の野村太郎さんとお話した際も同様の問題で頭を抱え、役割を上中下ひとつはこなせるような組織づくりが必要だよねと議論しておりますが、施設長も同様の考えでした。

さて、施設そのものですが、こちらはあまり参考になりません。
・自衛隊の民生費が75%近く投入されている点
・会議以外では入館料を徴収しない点
からも、民間運営が難しいと考えられますし、展示内容も工夫はあるものの今ひとつな印象でした。

石巻市ですと、公共事業の落札率も上向いてきており、今後はハコモノになるのか箱物にするのか、行政と議員の資質が問われる段階に入ります。
精査もそうですが、政策面でも良い方向へ進めるように行きたいと思います。

2013年7月23日火曜日

北海道視察2日目

本日は小樽へ移動し、議会改革について視察して参りました。

昨年、石巻市議会で行った議会報告会は参加人数が少なく、そして投票率も低いまま推移している今こそ、議員自ら政治と国民との距離をつめなくては、と考えております。

小樽では平成20年から各種団体と意見交換をしており、今年からは市民と「語る会」を実施しております。
特に参考になった点は、
・各種団体との意見交換会
団体の向きから議題が絞りやすく、議論の土壌が形成しやすいこと
・レジュメの配布
2日にわたって行われた小樽市の意見交換会ですが、一日目と二日目ではアンケート評価が真逆になったそうです。それはどうしてかというと、一日目の厳しい意見、レジュメや次第が欲しいと言う言葉に真摯に答えからだそうです。

このほかにもさまざま、参考になりました。

石巻市議会も比較的開かれているのかな?と思う反面、市民の声として「議員の顔が見えない」「質問時間が短い」という批判もよく聞きます。

私個人は、やはり報告会という形式よりは、意見交換を求めていると感じており、7月にそれを実施させていただいております。
一方的にしゃべるよりは、語り合う形態の方が私は得意ですし、正直専門分野以外は目下勉強中と実感しておりますので、皆さんの意見は参考になります。わからないところはわからないでいいじゃん、と多くの仲間が言ってくださったこと、そしてそれを言った所、聞けてよかったという方が大半、幸せだなと思います。

視察の反省会でこの点を議論してみましたが、やはりみなさん、個人での報告会と議会が主体となるそれではなかなか対応が難しいという意見が多く出ました。おそらく議会内も同様の見解かと思います。
しかしながら、前記の問題点、投票率、政治への無関心をどうにかしなければ、今後の政治ではますますだれも責任をとらなくなってしまう、私にはそういう危機感があります。
このままで良くないのであれば誰かがやらなければならない、だれがやるかといえば、公僕たる議員しかいないんじゃないかと思っております。
視察で受けた刺激を、石巻に持って帰って実践するよう頑張ります。

余談ですが、小樽市の生活保護率は3314世帯。おそらく保護率は20%強かと思います。
石巻では2013年3月で1100世帯弱、10%程度の保護率ですが、保護課とお話させていただきますと急増中とのことです。義援金などの打ち切りがありましたので、復活もあるそうですが新規もあるとのこと。
先の国会で、生活保護の改正はならなかったのですが、市でできるなら、たとえば食費分をバウチャーにして地元の商店街や食品店で使えるような仕組みにできないのかなと考えています。

2013年7月22日月曜日

北海道視察一日目


本日から「石巻市民の会」のお二人と無所属2名の合同で行政視察に来ております。
一日目は北海道札幌市、テーマは6次産業化推進事業について。




興味深いのは、1次+2次、3次業者とマッチングをし、グループ化をして事業認定している点と、補助金では稀有な人件費まで融通がきく、いわゆる使える評価の事業である点。実質、アベノミクスで末端賃金の上昇まで波がなかなか来ないのであれば、こういう形で波を起こす必要もあるのかなと思いました。

特に被災地の雇用状況の現実を知れば知るほど課題は多いです。補助金事業はさまざまな側面がありますので、企業の将来像とその地域への影響をしっかりと精査する必要がありますが、立ち上がろうとする被災地のあとおしをする事業へのヒントを得たと思います。

6次産業そのものについては、国際戦略と地産地消をうまく組み合わせた点、そして、ほかの補助事業ではないものを、という勢いが鍵かなと感じます。
コピーアンドペーストのまちづくりではいけないといつも主張しておりますが、行政自ら違ったやり方をしてみようとする姿勢は見習うべきです。

震災から2年、これからは被災地同士の競争になるのかもしれません。
そうした時、どこよりも魅力的な未来像を掲げる、つくりだす、その下地を今から構築していく、そういう運営が必要なんじゃなかろうかと考えております。