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2014年9月1日月曜日

石巻市に提言する会さまへ

せっかくお手紙を頂いたので、答えられる範囲で答えたいのですが、差出人がないのでBlogに残しておきます。考え方は非常に親しく、また危機感も同様の思いです、その上で若手二名に期待頂いた内容を、しっかりと発信して参ります。

さて、
1:市における人口減少、高齢化の進行
ご指摘の通り、加速度的に進む危険性もあります。
市当局には高齢化対策としては地域力の向上=本来の意味での包括的ケアのあり方を発信し、少子化対策として若者の雇用の充実(確保ではなく、ここで働くメリット)を実感できるような政策提言をしてまいります。

2:財政の厳しさ
上記の通りですから、税の生産が減っていく、労働人口の減少こそが問題であり、スパイラル化してしまう前に若者を呼びこむ必要があると思います。

3:公共施設の民間委託
この点は少し疑問符で、民間委託したから経営が成功するかといえばそうではありません。また、復興事業ではその内容が見えないものも多く、委託そのものは良いのですが、丁寧な精査と確認を実施しつつできる体制づくりが急務かと思います。 

4:市民への迎合ではなく、将来のために厳しいことも
今を我慢して将来につなぐということは、先人が実際に行動で示してきた生き方です。しっかりと受け継いで、発信してまいりたいと思います。

5:国の予算だからというチェックの甘さ
上記3とも関連します。ランニングコストこそが将来の石巻にとって課題である点は、選挙演説で何度も言いましたので、しっかりとチェックして参ります。

6:公病院のあり方について
看護師不足対策もその通りですので、身の丈にあったものを実施するよう求めて参ります。

以上、ざっとですが、せっかく阿部利基宛に頂いたので返事をしてみました。
同封の産経新聞記事も参考にします。ありがとうございました。 

龍馬プロジェクト九州ブロック研修会、二日目 in対馬

石巻市の方で多文化共生なる案件に意義を唱えておりますので、国境の島、防人の島である対馬にはその経過も含めてずーっと興味を持っておりました。
今回、参加している龍馬プロジェクトの九州ブロックにおいて、対馬研修という案内が来ましたので、「これはしっかり現地を見てこなければなるまい」と思い、参加を申し込んでおりました。

さて、午前中は福岡から対馬へ行き、行政から説明を頂きます。
レンタカーで時間を食いまして、先方を待たせながらの到着、申し訳ありません。

市長からお話を頂き、続いて行政から。
・海人として、交易なしでは生きてはいけない
・現在は古い資料のアーカイブ化事業にも取り組んでいる
・それぞれの地域の生活を活かして、孤高の島を目指していく
・開いていかねば生きてはいけない
あまりにも差がないと、これもまた意味が無い、違うからこそ人が来る
・明確な国境線は必要

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と、こんな内容だったかと思います。
我々からの質問は、やはり先般の仏像盗難問題と、日韓トンネル。そして、島の未来という点についてでした。
仏像盗難はその経緯を説明頂きまして、韓国の客船沈没事件からの配慮もあり、今は動きがない現状を。
日韓トンネルについては、かつては旧軍、戦後は統一教会、今は動いていないという点を。
島の未来については県の問題などに議論が広がり、明確なビジョンはなかったように思います。

昼食を挟み、先方の防人の方に島を案内頂きました。
軍事史跡の大里多さと豊かな自然は圧巻の一言です。道中一時間半の登山(笑)を含んで、夜、商工会青年部の方と島の将来について議論させて頂きました。

全日程を含んでの私の感想ですが、
・島の中でも意見が複雑化されているが、現状に問題がないという行政の説明には首を傾げる
・ずばり、苦情としてあがっておらず、政治的に進んでいる貿易政策に、明確な否定もできず、かといって肯定もできないような状況である
という感触です。

ピーク時から半分となった人口からも、島としての未来像をしっかりと政治がつくる必要があるのではないかと思いましたし、青年部の方とは同様の熱い議論になりました。
私も若輩ながら、「おかしい」「不安」という気持ちはあなただけのものなのだから、その想いを素直に島にぶつけたらいい、だれかがやるんじゃなく思ってしまった皆さんがやって欲しい、そんなエールを送らさせて頂きました。
その上で、ではこの防人の島において、本土が何をしてきたかといえば、問題が湧き上がるたびに「いかんいかん」の連呼だけです。
本当に危ない、何かしたいと思った時、抗議文だけではなく経済的支援をする、あるいは観光に来る、それだけでも違うのではないかと感じました。 

元来、国境の最前線というのはよくも悪くも開発が進んだり、あるいはそのひとつ後ろが栄えるのが常です。
相互に人の往来もあり、賑わうはずが、他国側だけの一方的な経済的恩恵があるから歪な状況になる。
国際感覚の欠如もそうですし、憲法の問題も悪影響となっている。こういった島、ひとつひとつに人が住むことで安全保障にもなるわけで、しっかりと国民としてその必要性を発信していきたいと思います。
また、石巻市においては多文化共生の必要性、対馬におけるそれとはニュアンスが違い、貿易という視点で政策をとっている地域でさえ「個性があるから価値がある」と仰っています。
この点、文化平等化を原則としている多文化共生を行い、市として何を目指していくのか。行政にその真意を問い、他文化との交流を推進して参ります。 

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今回は念願のKAZUYA氏と同行させて頂きました。会って二日目で熱い想いを相互確認できたのが一番の収穫かもしれません。